新色、『枯緑』の誕生

「釉薬」は、おおまかに石と土と金属でできていて、それらの配合割合によって幾千幾万通りの種類の釉薬がつくられます。当窯でも、少しずつ独自の釉薬を生み出しては、名前を付けて、カラーバリエーションを年々増やしているところです。
先日の春の陶器市では「with colors」という企画の日を設けて、よしざわ窯で使っている35色、全ての釉薬を掛けた器をご紹介しました(テーブルに並べられた色とりどりの器は、見応えのあるものでした)。が、実は、その35色の釉薬に加え、早くも(陶器市後すぐに)『36色目』が誕生したんです♪♪

当窯の釉薬は、試行錯誤の末にようやくできたものや、テストの最中に偶然にできたご褒美的なものなど様々ですが…今回は窯のあれこれを担当している、メンバーのイシイさんの失敗から偶然生まれましたものだったんです。

少し前に「釉薬の配合を間違えたらしい・汗。(予定の)器が見送りになるかも…」と、耳にして、心配していました。。。でもその後、窯から出てきた器の色がとっても良く、びっくり! 詳しく調べてみると、釉薬の色を決める数種類の金属の配合比を間違えてしまったようです。今後の再現も可能ということで、早速「ご褒美釉」として商品化決定!となりました♪

この新しい釉薬はヨシザワさん命名、「枯緑(カレミドリ)」
緑の中に茶色が混ざったような、茶色に緑が混ざったような、一言では表せないような渋くて、深みがあるいい色合いの釉薬が誕生しました。食器の色としても、懐深く、盛り付けるものを見栄え良くしてくれそうな気がしています。

配合を間違えた釉薬から誕生した新色の「枯緑」がかけられた器は「シルバーモチーフ トレイ 大」。 銀食器をモチーフにした器と、奇跡的に生まれた「枯緑」のシックな色合いがとっても似合い最高にマッチしていて、まるで計算されたかの様。イシイさんの小さな失敗が、とっても大きなものを生みました!

わたしはこの新色が掛かった「シルバーモチーフ トレイ 大」を手にした時、まるでアンティークの絵画のような雰囲気でとっても素敵だと思いました。
のせるものは、大人な焼き菓子が似合うだろうな…と思って、わたしのパウンドケーキ作りのバイブルにしている一冊「circusのどこにもないパウンドケーキ」(セキグチテルヨ著)のレシピのひとつ『番茶と胡桃のシナモンケーキ』を焼きました。
焼きあがったケーキをカットして…“ホイップクリームをかけ、砕いた番茶と胡桃を添えて”というセキグチさんの薦めの通りに器に盛り付けてみました。「枯緑」の色合い、そしてアンティークトレイの形に番茶色の渋い色合いのケーキがよく似合う、大人のデザートプレートが完成♡
菓子皿としては少し大きめの器ですが、クリームをかけたり、ミントを添えたりするデザートには丁度良く、器の余白を楽しみながら使えると思います。
さらにお肉料理・お魚料理など一人前のメイン皿としてや、汁気のない副菜の盛皿やとしても使えて、出番が多い一枚だと思います。

器の色に合わせてケーキを焼いた私は、すっかりこの「枯緑」の虜です。シンプルなデザインの器と似合いそうな釉薬、今後が楽しみでなりません♪

 

 

◆こちらの「枯緑 シルバーモチーフ トレイ 大」は、5月31日(金)午前11時~他8種類の器たちと共に販売予定です。その他のラインナップについてはメルマガやプレビュー(5月30日(木)4時~)をご覧ください。

ナカハラ

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