この夏の目標ができました/金継ぎ奮闘記録①

毎日暑くて大変ですね。

連日、インフルエンザのときの高熱みたいな各地の気温が報道されるので、今年はいったいどこまで暑くなってしまうんだろうか…と怯えながら過ごしています。

 

山形はけっこう長いこと日本の最高気温の記録(40.8℃)を持っていたのですが、先日テレビを見ていたら、現在はすでに歴代10位とのことで。

これ以上の気温が9回も…と思うと恐ろしすぎます。

ほんとうにできるだけ涼しいところで、水分塩分忘れずに、無理せず過ごしていきましょうね。。

 

 

さて、そんなわけでやはりおうち時間多めで過ごしているところなのですが、

先日、お気に入りのフローラルマグを割ってしまい…。

ふちの部分が三角形にぱきっと二つ、かけらになってしまいました。

 

悲しい気持ちと同時に、内心ひとつの炎がメラメラと。

「…これは、金継ぎを練習するチャンス!!」

 

私は簡易金継ぎが趣味で、細々と続けていたのですが、ずっと頭の片隅には「いつか本漆の金継ぎにも挑戦してみたいな」という思いがあって。

だけど、かぶれるのは怖いし、材料費もまあまあかかる、教室に習いに行くのは何かとハードルが…と、なにかと理由をつけては先延ばし先延ばしになっていたのでした。

 

今回割ったのはマグカップで、直接口に触れる可能性もある部分だし、割れた形も初めて練習するにはよさそう。(この割れ方はやりがいがありそう!とか割れや欠けを見るといろいろ思うところがあるの、金継ぎあるあるだと思っています)

 

…これはむしろチャンスなのでは?!と、ようやく重い腰を上げ、、

材料一式が揃っている、金継ぎセットを買ってみました。

マニュアルも入っているので、見ながら進められるのが安心…!

 

早速始めてみているところなのですが、本漆の金継ぎは一工程ごとに乾かす時間が必要なので、完成はもうしばらく先……(いま3工程目くらいです)。来月ここで修復後のマグをお見せできるのを目標に、がんばってみようと思います。

 


 

というわけで、このあとの写真は簡易金継ぎのものになるのですが、

前日譚的な、どうして金継ぎにハマったのか、というところで。

 

最初は行ってみたかったお店でワークショップがあり、ちょうど割れたお皿があったのでいってみようかな…というのがきっかけだった覚えがあります。

金継ぎのすごく素敵だなと思うところは、割れたり欠けたりしたところを直すだけではなく、修復した後の器に新しい表情が生まれるところ。

 

線の細さだったり、ゆらぎだったり、同じ器を直すのでもまったく異なる仕上がりになる可能性もあるなかで、どんなふうに仕上げるのがいいかな、と器と対話しているような時間は無二のものだな、と思います。

このミルクピッチャーも、太めにしっかり線をいれてもよかったのかもしれないのですが、器の繊細なデザインに合うかな…と細めにしてみたり。そうしてまた新しい姿に会えるのがとても楽しいのです。

それから、直すのは金以外の色でもいい、というのも楽しいなと思ったところでした。この器は破片が丸く取れてしまったので、金で直すと主張が強そう…ということで、茶系の色を使ってみたものです。

器全体を見てみると、もちろん直した場所はわかりますが、ある程度なじんで見えてほっとした覚えが。これもまた器と向き合う楽しさだなと思います。

そしてもう一つ、金継ぎの別の魅力を知ったのが、鴨下知美さんのモダン金継ぎ。

陶片をつなぐ「呼び継ぎ」を知ったのも鴨下さんの作品がきっかけで、モダン金継ぎはさらにシーグラスやガラス片も使ったりされているのですが、異なる素材が組み合わさって新たな作品となるのが本当に素敵で。

 

個展に行ったときに購入した本は何度も眺めたくなる大切な一冊。そのときに金継ぎデザインの素敵なノートも見つけて、一緒に購入しました。

これは3つの陶片をつないで帯留めを作ってみたもの。

もともとは別の器の欠片だったものをつなぐ呼び継ぎはまた違う難しさがあって、きれいにくっつけられずに苦戦したりすることもしばしば…。でも、これこそつなぐ前には見られなかった景色なので楽しいなあと。

時間を見つけてまた呼び継ぎもいろいろやってみたいです…!

 

 

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