永遠のテーマ

2025年の1月になりました。
新年のはじめなので少し大きめの話を。

器づくりの永遠のテーマは「つくりたい器」と「使いたい器」を両立させることです。
生活道具である以上どれだけ強い思いでつくった器でも使ってもらえなければ役割を果たしたとは言えないし、じゃあどこかに誰もが使いたい器図鑑みたいな便利ものがあるわけでもないので、使いたいと思ってもらえる器をつくるのは至難の業。2025年1月10日の今日現在、その両立の手立てはイチかバチかつくってみるという以外にはありません。

そもそもつくりたい器というのはいつでも「つくったことのない器」で、形や大きさ、色や装飾などアイデアとか製作技術とかいわゆる自分たちの場所にあることがらです。
一方で「使いたい器」は「使い手=お客さん」の気持ちや感情によるものなので、お客さん側のことがらで自分たちができることはせいぜい想像することくらい。押し付けるわけにはいきません。
つまり器づくりという戦いにおいて(急に勇ましくなりましたが)私たちが持っている武器はアイデアと技術と想像、この3つになります。しかも3つのうち2つはアイデアと想像だから、あたまとこころを磨いておかなければなりません。

考えるほどにますます自信がなくなってきましたが、お客さんに「使いたい」と思ってもらえる器をつくれるよう2025年もがんばります。
どうぞよろしくお願いします。


製作中の器たちです。

カラフルなマカロン、それからドーナツの一輪挿しも焼き上がってきました。

ヨシザワヤスヒサ

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