陶器市がおわって

陶器市が3年ぶりに開催され、町は久しぶりのおおにぎわいでした。
10人ほどのよしざわ窯メンバーもそれぞれの場所で出店しましたが、お客さんとの久方ぶりの再会に、または新たなお客さんとの出会いに、喜びと満足感でいっぱいといった様子でした。ほんとうによかった。

改めて考えさせられたのは、ものづくりが続けられる基本的な仕組みは「一生懸命つくったものを喜んで買ってくれるひとがいて、また次も喜んでもらえるよう一生懸命つくる」ってことです。気持ちと気持ちの交換をしてお金を稼ぐ。
陶器市はそんなシンプルな仕組みが健全に機能する場だし、思いを持ったつくり手とお客さんの年に一、二度の貴重な出会いの場でもあります。彦星と織姫っぽいかも???

「この色がすごくいいってお客さんに言ってもらえたから次の陶器市までにもっとお皿の種類を増やそうと思う。」「このカップは少し大きすぎるって言われたから・・・」「素敵なお皿に出会えてうれしいですって喜んでもらえた。」などなど・・・
ああだった、こうだったというお茶の時間の陶器市話は尽きることなく続きます。
つくり手はお客さんに励まされ、次に会うときには「もっと良いものをもっとたくさん」と心に決めて、夏の厳しい暑さにも冬の凍える寒さにも負けずに器をつくり、健やかに生計を立てることができるんです。

このつくり手とお客さんの作品を通じたロマンティックな関係があれば、デフレとかインフレとか円高とか円安とかいうのは夏の暑さ、冬の寒さほどのことかもしれません。障害はむしろロマンティックの燃料。インフレよりロマンティックでいきましょ。
もちろんよしざわ窯もがんばります。

写真は製作中のシロクマ一輪挿し。両手の内側に花を挿す穴をあけます。

担当:ヨシザワヤスヒサ

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