問題の樽入れ

例えば「作業台の枠板が割れた」とか「窯の右側と左側の温度差がひどい」とか「新しい泥が石膏と相性が悪い」とか、毎日の作業、仕事のまわりには実にまーたくさんの「うまくいかないこと」があります。
かれこれ10年以上も解決できない問題もあるし、5年以上、3年以上、1年以上・・・なんだかウイスキーの原酒づくりのようにトラブルを熟成させ続けながら今日もせっせとフレッシュな問題を「樽入れ」するのです。
そして残念ながら10年以上そこにあるトラブルは薫り高く熟成なんかしないこともよく分かっていて。

一方で「問題さがし」はしなければならない大事な仕事だとも思っています。
うまくいかないことをできるだけたくさん見つけて、うまくいくようにオセロみたいにひっくり返していく、そして解決方法が見つけられないときにはあたまの中に入れて(樽入れ)しまっておく。
物忘れが激しい年ごろですが樽入れした問題だけはいつもあたまの中で反芻されて、反芻されて、そして反芻がつづきます。結局時間がたってもうまくいかないこともたくさんあるけれど、そこに問題があって答えが見つからないけどたまに「どうにかならないかな」と思い出すという反芻作業が大事なんだと。

うまくいかないことと上手につきあっていく、折り合いをつけること。(おとなになったなと実感。。。)

白馬と月のお皿が焼けてきました。

ヨシザワヤスヒサ

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