本当によくできたなあ~。会心の焼き上がり。
「銅緑釉 八角サイの皿」のできばえがすごく良かったのです。販売が終了してしまった今ごろ・・・って話ですが。
「八角サイの皿」はもともと編集メンバーのオオタケさんの「かっこいいサイのお皿があったらいいな」からつくられた器で、これまで「青錆釉」「ベルベットグリーン」の2パターンご紹介しています。
しばらく前に「銅緑釉」ができて、この釉薬と「かっこいいサイ」のイメージがきっと合うんじゃないかと組み合わせてみると、ぴったりを跳び越えて会心だったと一人で大騒ぎしていたのです。
うれしいのはその仕上がりだけじゃなくて、このお皿が多くのメンバーの「持ち寄り」でできた器だということ。
オオタケさんのアイデア「かっこいいサイのお皿がほしい」をデザイン部のナリヨシが見事に完成度の高い器のデザインに変換してくれて、それを製作メンバーが丁寧に生地にして、最後はウマノ君がつくってくれた「銅緑釉」で焼き上げた。
銅緑釉は天然の灰に銅を入れたシンプルな釉薬ですが、色んな成分が複雑に含まれている天然灰は取り扱いがとても難しく、普段天然灰だけを使った作品づくりをしているウマノ君の経験とか知識とかがいっぱいつまった釉薬です。
分業制とも言えるけれど、その言い方だと携わったメンバーが大事にしている「これはきっといい器になるよ」っていう作品に対する思いやりみたいなものが
はみ出てなかったことになってしまいそうで「できることの持ち寄り制」と言いたいと思います。
今日もメンバーそれぞれができることを持ち寄って「これはいい器になるよ」と器づくりをしています。
担当:ヨシザワヤスヒサ