先日のこと。
タチアオイの咲く道を歩いて、デザイン部のところへ行ってきました。
作業場には、デザイン部の3人とイシイさん、タカトクさんに、おしゃれな帽子のタカハシさんが。
みんなの真ん中には、ぎゅぎゅっと紐で幾重にも縛られた石膏型がありました。
カメラをのぞいていたら、タカトクさんが「ちょっと待ってな!いま粘土はずれるから。」と声をかけてくださいました。
益子町在住のわたしとしては、そんなになまりはないのでは……と思っているのですが、タカトクさん世代と話すと、確かに存在を感じます。このあたりの人と隣県の人が話すと、喧嘩をしているのでは?と思われることもあるくらい、口調が強めな印象を与えがちなのです。
それに慣れているわたしにとっては、タカトクさんからの「ちょっと待ってな!」は、おやつがもうすぐ出てくる時のワクワク感をあおるセリフ、というのがしっくりくるかもしれません。そんな風に温かみを感じながらの作業場は、今日も圧力鋳込みの型作りの真っ最中。
ケーキのフィルムのようにくるりと覆ってある型を外した石膏は、真っ白できれいで、レアチーズケーキのようでした!✨
この重い石膏型を大人4人がかりでようやくひっくり返したら、いよいよ粘土が外れる時。
声を合わせて、せーのっ!!
とれた!!きれい~!!✨
外枠、内枠の粘土を外したら、ようやく圧力鋳込みの型がみんなの目の前に。
でもまだまだこれで終わりではなく、この後も次の工程に向かって緻密な作業が続きます。
デザイン部のヤマグチさんは手に電卓とノートを携え、タカハシさんとミリ単位の計算を繰り返し確認。
タカハシさんは口で説明をしながら、その手では別の作業を進めていました。道具を使って、石膏型を削ってきれいにならしていきます。それはもうミリより小さな、細かな調整。圧力鋳込みの型作りは緻密な作業の繰り返しです。
ヨシザワさんから圧力鋳込みの話を聞いた時も、何ともワクワクしてしまうお話だなぁと思っていたのですが、今日の型がお目見えする場面はその極みでした!
ここでみんなでつくれたら、できることがもっともっと広がる。キラキラ話すヨシザワさんがそれはもう楽しそうでした。
雨に湿気に、上がってくる気温にと、何かとどんよりしてしまう時期ですが、よしざわ窯は今日も何かにワクワクしています。作業場では、今日もそのワクワクがみんなの手で、少しずつ形になっていきます。
カワハラ
余談♪
タチアオイは、てっぺんの花が咲くとちょうど梅雨の空ける時期と言われています。
タチアオイは背が高く、強い風を受けて倒れてしまうことも少なくありません。そんなタチアオイの脇に添え木がしてあるのを見つけて、優しさを感じてほっこりしました♪