「化粧」しました。

しずかな土曜日でした。。。

今日いちばん大事な作業は「化粧」です。
この仕事をはじめて、しばらくたったころ知ったのですが、
おもしろい言い方だなーと思いました。
生地に白泥(白い粘土質の原料を水で溶いた泥状のもの)をかけて
生地を白くすることを「化粧する」といいます。
いわゆる粉引(こひき)の器のことです。

うちの器たちの多くは化粧したものです。
そう「大人な器たち」なんです。
化粧作業はとにかく慎重におこないます。
生地が乾きすぎると化粧のノリがわるくなるし、
やわらかすぎると今度は生地がこわれてしまう。
厚化粧になるとひび割れができてしまったり、
薄化粧だと生地の色がすけて見えてしまい美しくありません。
コンディションとタイミングが大事なんです。

きれいに化粧ができたからといって油断してはだめです。
外で乾燥させていて雨にぬれたりするとすぐに化粧がはがれてしまうし、
ちょっとした衝撃でかけてしまうこともよくあります。
そーっとそーーーーっと扱うのです。
気遣いと気配りの末にようやく焼き上がった化粧した器たちは
やっぱりきれいです。

粉引のほか、「ホワイトグリーン」「oldwhite」「空色」、
みんな大人な器です。

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