当窯メンバーの多くはすでに作家として活動している、
「プロの陶芸家」(一名は造形作家)。
だから職業は「陶芸家」または「造形作家」ということになります。
でも、収入や待遇といった条件面では、
必ずしも割りのいい仕事とは言えないかもしれません。
(もちろんそうでない人もたくさんいると思いますが…)
その代わり、いろいろとゆっくり考える時間や
大好きなものづくりの時間がたーくさんあります。
当窯メンバーのひとりが先日、
炉内が30センチ四方というとっても小さな窯を買いました。
県外出身の彼女は、
益子に小さな工房を借りて作品づくりをしています。
小さな工房と小さな窯と小さな作業台と、
それから「この仕事をずっと続けていけたら」
っていうささやかな夢と。
「作家」という仕事、
経済的な自立はほんとうに大変で、
センス、才能とそれを表現しつづける
たいへんな努力が必要です。
でも、「いやだなぁ」とか「こんな仕事続けたくない」
そういう話はまず耳にしません。
そりゃ、くじけそうになることはたくさんあるだろうし
愚痴を言いたいことだってあるはずなんだけれど
それでもみんな楽しそう。
みんなが楽しそうにしている仕事は
やっぱりいい仕事なんだと思います。
久しぶりになってしまいましたが、
現在製作中の作品をいくつか。
持ち手のついた器をたくさんつくっています。
というか、持ち手のついた器ばかりつくっていると言っても…
その一つ。
こちらはアイスコーヒーカップです。
数字のフリーカップなども…
たくさんのご要望をいただいておりました、
フタしのぎの急須です。
粉引と黒で仕上げました。