先月のスライドショーの、お気に入りの一枚をピックアップしてみようと思います。
この写真は、作りメンバーのコイケさんが「花の雨粒皿」の泥掛けをしているところ。
赤土の粘土でつくった生乾きの素地に「化粧泥」を掛ける作業のことを、「泥掛け」とよんでいます。
泥掛けをする器が出来上がるまでをご説明すると…
1.赤土の粘土で、ベースの素地をつくります。
2.泥掛けをして、縁などについた余分な泥を取り除きます。
3.乾燥させて、素焼きをします。
4.釉薬をかけて本焼成したら、完成!
…という感じです。
こうして泥掛けをした器たちを、よしざわ窯では、「内化粧」という名前をつけたり、「化粧を施しました」という文章でご紹介したりしています。
他の器たちと比べて、手間の多い作り方なのですが…化粧をした部分は、化粧泥の色に。それ以外の部分は、赤土と釉薬がつくりだす色に。その色のコントラストが、とても美しく仕上がるんです。
内化粧の器をお持ちの方は、ぜひ裏側を見てみていただきたいのですが
器をひっくり返して裏側の素地を見ると、赤土の色って結構、本当に赤くて…赤土+釉薬(シルキーホワイト)が優しいグレーになるのが、いつもちょっと不思議で、素敵な化学変化だなぁと思っています。
最近は、化粧泥に色をつけるのもお気に入りで、黄色、青、緑、ピンク…と色々試しています。
化粧の上に、更に着彩を施しているものもあります。
並べてみると、一面のパステルカラー。
ふんわりと優しく、かわいらしい雰囲気のものばかりで、子どもの器や、おやつの器として選びたくなるものが多い気がしました。
(上の写真には、今後の製作予定がないものも含まれています。予めご了承ください。)
ちなみに…上の写真の器たちは、「酸化」という焼成方法で製作しています。
同じように泥掛けをして、化粧をした器でも、「還元」という焼成方法で製作した器たちは、また違った風合いになるのですが…それはまた、いつかの機会にご紹介できたらと思います♪
*製作途中の内化粧の器については、ウチヤマさんも記事にしてくれているので、コチラもぜひご覧ください♪
カワハラ