2020年の新色、パールストーングレー。

今年(2020年)の春、奥様とふたりで作陶をするために栃木から旅立っていった 、よしざわ窯の釉薬部長 ウマノさん。そのウマノさんの置き土産を、ようやくご紹介することができます!

 

当時ウマノさんが参考にしていたのは、なんと”洋書”。
外国語で書かれたたくさんの本を読み解いて、複雑な釉薬の配合を繰り返していくウマノさんは、「かっこいい」の一言に尽きます(くりくり丸い坊主頭のシルエットがかわいいウマノさん、正直ちょっぴり…いや、かなり意外なお姿でした)。
洋書には、攻めた釉薬調合のトライアルの連続が記されていて、とても面白いのだそう。何十個ものテストピースに微調整した釉薬をかけて「どんな色になるかな~」と試すこと3~4ヶ月。

 

 

試作を重ねて、重ねて…完成したのは、3種類の金属を含んだツヤのあるグレー。
真珠のような輝きを持つ一方で、細かな凹凸が作る陰影のある石のような力強さ。華やかでありながら、深く複雑な表情を見せてくれて、じっくり眺めて楽しみたくなる、とてもきれいな色になりました。
この釉薬につけた名前は、「パールストーングレー」

 

初めて「パールストーングレー」をかける器を決めたところまでは良かったのですが…いざ焼いてみたら、釉薬の気泡がブクブク。とても目立つ焼き上がりになってしまったのです。。。でも、全てに気泡が出ている訳ではない。

 

そこで、窯場担当のコバヤシさんが窯の中での挑戦を始めました。
器たちを何段にも高く積み上げる窯の中では、最上段から下段までの間で焼成温度の差がかなりあり、その差が、釉薬の溶け方にも大きな影響を与えます。
コバヤシさんはその温度帯を把握して、どの場所なら気泡が少なく、きれいに焼き上げることができるのか、毎日繰り返し調整。

 

 

結果、「パールストーングレー」をかけたこの器がきれいに力を発揮できるのは、窯の中の2段だけだと分かったのです。
少しずつしか焼き上げることのできない器ですが、ウマノさんの釉薬の技術と、コバヤシさんの窯の技術、2人の積み重ねた努力があって、どうにか今年(2020年)中に間に合いました!

 

満を持して、「一番似合う」と自信をもってお届けできる器で、ご紹介します。
よしざわ窯の新色、気に入っていただけたら、嬉しいです。

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